
せっかく本を読んだのに、内容を忘れてしまう。
こんな悩みをかかえた人に、ぜひ読んでもらいたい本です。
せっかく時間をかけて本を読んでも、仕事や人生に活かせていなければ、意味ないですよね。
筆者もいままで100冊以上は本を読んだと思うのですが、あとになって「何を書いてたっけ?」と思うことがよくあります。
では、なぜ読んだ本の内容を忘れてしまうのか。
どうすれば忘れないようになるのか、という答えをもとめて本書を手にしました。
学習が「消費」になる時代
情報社会と呼ばれるようになってから、インターネットなどを通じて、手軽にいろんなことを学べるようになりました。
いまでは勉強系のYouTube動画やウェブサイト、セミナーなど。
知らないうちにあれこれと手を出しては、なにも身につかないで終わってしまう。
本の著者は、定着しない学びを「消費型の学び」と呼んでいます。
なにも意識しないで、消費型の学びをくりかえしているから、活かすことができない状態になってるんですね。
(うっ、頭がいたい。。。)
では、どうすれば「消費型の学び」から、「投資型の学び」に変えることができるのでしょう?
学習とは、ものごとの本質を見つけにいくこと
そもそも、100ページを超える本の内容をすべて覚えるなんて不可能です。
だからこそ、自分にとって必要な情報を抜き出して、自分なりに解釈しながら読んでいくことが大事。
本書では、必要な情報を「20字に要約しながら」学んでいくことを勧めています。
「20字って短くないか?」と思われた人もいるでしょう。
実際にやってみると、20字という制約をもうけて要約することで、学んだことを短くシンプルな言葉で覚えることができるのです。
本質をつかむために学習する
「20字」という短い言葉で要約しながら学習することで、ものごとの本質が見えるようになっていきます。
本書では、”本質とは多くの事象にあてはまる「よりどころ」”とあるように、ものごとの本質を見つけていくことで、記憶に定着しやすくなります。
では、どうすれば本質をつかみながら学習ができるのでしょうか。
Why? What? How? を解消しながら学ぶ
まずは学習の核となる部分、「なにを目的に学ぶのか?」を決めることから始めます。
学習の目的を考えるには、「Why?」を考えること。
例えば、なぜこの本を読もうと思ったか?という問いに答えます。
学習をしたら、次に「What?」を解消します。
What? とは、なにを学んだか?ということ。
最後は「How?」を書き出します。
How? とは今後どう活かしていくか?ということです。
How? を書き出すポイントは、「動詞」ではなく「動作」にすること。
例えば、「お客様目線で考える」ではなく、「お客様が感じている不満を10個書き出す」など。
誰が見ても同じ動作ができるようにすることがポイントです。
「1枚フレームワーク」を使って学習する
「短く要約をすることが大事なのはわかったけど、やり方が・・・」
そんな方に向けて、本書では著者が独自に開発した、「1枚フレームワーク」という技法を使っていきます。
具体的な方法やフォーマットは、購入者特典で最後のページからダウンロードできるので、ぜひチェックしてくださいね。
「他社貢献」の意識を持つ
学習したことが今後に活かせないのは、学びが「自己満足」で終わっているからではないでしょうか。
自己満足では、学んだことは記憶に残りにくくなります。
本書では “自己実現ではなく他者貢献のために学習する” ことが、学びを定着させる第一歩といいます。
「学んだことで周囲に役立つことはできないか?」と、考えることで試行を整理しながら学ぶことができます。
積極的にアウトプットをすること
学んだことは積極的にアウトプットしていくようにしましょう。
実際にやってみるとわかりますが、アウトプットするときは思考がきちんと整理されていないとできません。
学習とは、人にわかりやすく説明できるようになること。
どんなことを聞かれてもすぐに答えられるくらい、準備をしておくことで学習したことを忘れずに今後に活かすことができるでしょう。
今日の人生変わった
このブログ記事を書いててわかったのが、言葉にしてアウトプットするのは難しいということ。
アウトプットを難しく感じてしまうのは、自分の思考がぐちゃぐちゃな証拠なのだと感じました。
本書では、業界の第一人者と呼ばれる人たちは、どんな質問にもスムーズに答えられるとあります。
まずは、「1枚フレームワーク」を通じて思考の整理をしていくことから始めようと思います。